身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「ご馳走さまでした。美味しかったです」

「それは良かった。そうそう佑杏ちゃん、さっきの話。晴斗、明日まで休みって言ってたよな?」

「え? ああ、そうだけど……?」

「じゃあさ、明日、佑杏ちゃんに沖縄案内してやれよ」


 えっ……!?


 マスターの思いついたいいことにぎょっとしてしまう。

 そう言われた晴斗さんはちょうどグラスに口をつけていたところだった。


「我ながらいい案だと思うんだよね」

「えっ、あの」


 思いっきり動揺を露わにする。

 そんなことを言われたら、晴斗さんはいい迷惑なはずだ。


「いい案って……迷惑だろ、普通に。だいたい、そんな言い方したら彼女が嫌でも断れないと思わないわけ?」


 晴斗さんは私を気遣ってそんな言い方をしてくれる。


「え、そういうもん!? 佑杏ちゃんごめん」

「い、いえ! 私が迷惑とかは全然ないんですけど、逆に迷惑なので、そんなことは……」

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