身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「そういえば、いくつなの? って、女性に年齢を訊くのは失礼だな」

「いえ、そんなことは。二十五歳です」

「若いだろうとは思ったけど、やっぱ若いな」

「え、若いですか? そんなことないと思いますけど」

「いや、二十代はまだ若いから。俺の五個下ってことだろ? ジェネレーションギャップは絶対あるな」


 五個下……ていうことは、晴斗さんは三十歳なんだ。


「そうですかね……? あの、晴斗さんは、沖縄に来てもう長いんですか?」


 Dai’sでもマスターとはよく知る仲のようだし、それなりに長くいないとあんな雰囲気の関係にはならないと思える。


「ああ、かれこれ二年くらいになるかな。ここ最近は沖縄本島にいるけど、離島の病院なんかにいることが基本で」

「そうなんですか……じゃあ、たまたま那覇のほうに来てたんですね」

「そういう感じ。ウィークリーマンション生活、落ち着かなくて嫌なんだよね。佑杏ちゃんは、どこから沖縄旅行に?」

「私は東京からきました」

 そう答えると、晴斗さんは「おっ」と声を上げる。

「そうなんだ。俺も元々は東京。いつ戻れるかな……」

「なかなか帰れないものなんですか?」

「上に戻ってこーいって言われたら戻るし、状況次第。まっ、沖縄もいいとこだから、このままこっちでも別にいいっちゃいいんだけど」

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