【短完】家族妄想



『マンマ?』

「どうしたのー虹乃ちゃん。ほら、ママですよ〜。いないいないばぁ!!」

『ママ!!マァマ!!』


キャラキャラと笑う虹乃の笑顔を見て、そろそろあの人たちに報告をしてもいいのかもしれない、と考える。


虹乃は今、もう2歳になる。出産する1年前くらいから部屋にいるから計3年くらいだろうか、そんなにも長くの間 引きこもってしまっているから。


ちゃんと虹乃を紹介して、ご飯を作ってくれていたお礼をして、そろそろ働きに出るのがいいだろう。

保育園を探さなければ。


「虹乃ちゃん。」

『うあぅ?』

「ママね、そろそろ働こうと思うの。応援、してくれる?」

『あう?あい!!おーえん!しゅゆ!』



虹乃を抱き上げ、ベチャベチャとご飯をこぼしたヨダレ掛けを外して、服を着替えさせる。



「じゃあ行こうか。ママのお母さんに会いに行こうね。」


『う?う!!』


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