*あめいろ* ~幼なじみと初恋~
03*変わる気持ち
ふわっ......
(あ......保健室の枕ってふわふわしてる......。っていうか布団、暖かいなぁ......)
ただ今、お昼休みが終わって
5時間目の中盤。
本当なら二年三組の教室で
国語の授業を受けている筈のあたしは、
お昼休みにぶっ倒れて
保健室のベッドの上にいる。
「あら、気が付いたのね。大丈夫?早退する?」
目が覚めた事に気づいた保健の先生が
あたしの寝ているベッドの方向に椅子の向きを変えた。
「あ、いえ......平気です。6時間目から授業出ます。」
「そう、あまり無理しないでね。」
いかにも心配していますと言わんばかりの言葉。
でも、裏腹に行動は
クルンと椅子を机の向きに戻して
携帯いじくってるって......
(先生、絶対あたしのこと心配してないよね......;)
心の中で毒づきながら、ベッドに顔を埋める。