*あめいろ* ~幼なじみと初恋~

「そうなんか!?」


「え......ちっ、ちっ違うよぉ!;」


「今、声のトーン上がったけど?」


「上がって無いしっ!;」


「まぁ、何もないならいいやんか。......んな事より」



(美沙......ホントにありがとう......!)



「なんで菊花綺の告白、断ってんねんっ!アホやろ!?」



美沙は充分間を空けて、
唐突に話を原点に戻した。


(言われてみれば確かに......。そういえばさっき好きな人がどうとか......)



『好きな人がいるんでしょっ?』

聞こうと思った時だった。



「関係無ぇだろ。」



パッと顔を反らして顔を赤らめた。


(もしかして......和泉って......)


あたしが、直感した時。
< 7 / 28 >

この作品をシェア

pagetop