二択
律子は自ら手を伸ばすと、廊下の先にある鉄製の扉のノブに手をかけ、外に出た。
そして、外の眩しさに目を細めた。
「先生?日傘はございませんか?日射しが眩し過ぎて、お肌に悪いですわ。紫外線がきつくって」
律子の言葉に、長谷川は部屋の前で、もう一度頭を下げた。
「生憎…ここには、日傘はございません」
「仕方ありませんわね」
律子は、外に出た。
「少しくらいの散歩でしたら…陽に焼けないでしょ」
目を細めながら、光の下に出た律子はすぐに振り返り、
まだ部屋の前で見守っている長谷川に、頭を下げた。
長谷川も笑顔で、頭を下げた。
そんな長谷川に微笑みかけると、そのまま…ゆっくりと前を向き、歩きだす律子の真上に、
月が輝いていた。
End…。
そして、外の眩しさに目を細めた。
「先生?日傘はございませんか?日射しが眩し過ぎて、お肌に悪いですわ。紫外線がきつくって」
律子の言葉に、長谷川は部屋の前で、もう一度頭を下げた。
「生憎…ここには、日傘はございません」
「仕方ありませんわね」
律子は、外に出た。
「少しくらいの散歩でしたら…陽に焼けないでしょ」
目を細めながら、光の下に出た律子はすぐに振り返り、
まだ部屋の前で見守っている長谷川に、頭を下げた。
長谷川も笑顔で、頭を下げた。
そんな長谷川に微笑みかけると、そのまま…ゆっくりと前を向き、歩きだす律子の真上に、
月が輝いていた。
End…。