二択
意識がはっきりとしている間に、戸川がナイフで自らの首を切り裂いた。

買い物にでていた岬は帰って来て、鮮血に塗れた戸川を見て...その場で崩れ落ちた。




「先生....」

狭い部屋の中で、長谷川と向き合う岬は涙した。

「俺は...薬をやめさすべきではなかったのでしょうか?どうした..よかったのでしょうか?何を選択したら...よかったのでしょうか!」


「...」

長谷川は何もいえなくなった。



戸川が自殺した後、岬は町医者のもとに行き、彼を刺し殺したのだ。


「あいつは、笑ったんだ!優子が苦しんでいるのに!」
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