二択
「翠!あんた!」

あたしのヘの電話を切った後、陽子からかかってきたけど、

翠はでなかった。


そして、数分後、仕事を終えた雄太が帰宅した。

翠のマンションに転がり込んでいた雄太は、晩ご飯をせがんだ。

しかし、翠が差し出したのは、薬だった。

「さあ…あたしの雄太になって」

微笑む翠を、雄太は無視した。

「なんか今はいいや!腹減ってるしさ」

雄太は翠に背を向けて、テレビのリモコンを持つと、電源を入れた。


「それにさ!最近、やらなくても、落ち着けるようになってきたんだ」


その言葉を聞いたとき、翠は手に持っていた薬を落とした。
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