二択
部屋を出ると、心配そうに立っていた母親がいた。事情を説明すると、長谷川は家を出た。




マンションを背にして歩く長谷川は、自分の携帯を取り出した。

そこには、新しい番号が登録されていた。

「友達1号か」

長谷川は苦笑した。

「まあ〜こんなおっさんでよければ、いくらでも友達になるがね」


長谷川はにやけそうになる口を手で塞ぐで、咳払いをして、改めて歩き出した。


次の患者のもとへ。


ニ択 指折り

完。
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