【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
後日、仕事が公休日のときに合わせて、あたしは中谷氏に紹介された大橋不動産に赴いた。
オフィスビルのライフスペースゾーン二階に、大橋不動産のベリーヒルズビレッジ支店がある。
(ほんとに大抵のことはBHVで事足りるのだ。)
受付の人に商談ブースまで案内され、供されたアイスティを飲んでいると、「担当者」がやってきた。
「小林さま、本日はようこそおいでくださいました。あさひJPN銀行の中谷さまより、お伺いしています」
そう言って、名刺を差し出した人は……
——えっ、もしかして、王子さま?
と思ってしまうほどの、物腰やわらかで気品あふれる……超絶イケメンだった。
「私、弊社経営企画部の大橋 典士と申します」
ライトグレーのスリーピースをぴしりと着こなし颯爽と現れた彼は、ふわりとしたブラウン系の髪にぱっちり二重の赤褐色の瞳をしていた。
その瞳で真正面から見つめられると、思わずどきどきしてしまう。
「……小林 美々と申します」
目を逸らすようにバッグの方へ視線を移し、中に入っていたカードケースから名刺を一枚抜き出し、彼に渡す。
「小林さまの在籍されている会社は中谷さまより聞いておりましたが、お隣のショッピングモールの店舗で勤務なさってるんですね?」
彼は受け取ったあたしの名刺を見ながら言った。
あたしも彼から受け取った名刺をしっかりと見た。
「あれ……『経営企画部』って……営業の方じゃないんですか?
それに……『大橋』さんっておっしゃるのは……もしかして……?」
——「大橋」不動産の……「大橋」さんということは……
後日、仕事が公休日のときに合わせて、あたしは中谷氏に紹介された大橋不動産に赴いた。
オフィスビルのライフスペースゾーン二階に、大橋不動産のベリーヒルズビレッジ支店がある。
(ほんとに大抵のことはBHVで事足りるのだ。)
受付の人に商談ブースまで案内され、供されたアイスティを飲んでいると、「担当者」がやってきた。
「小林さま、本日はようこそおいでくださいました。あさひJPN銀行の中谷さまより、お伺いしています」
そう言って、名刺を差し出した人は……
——えっ、もしかして、王子さま?
と思ってしまうほどの、物腰やわらかで気品あふれる……超絶イケメンだった。
「私、弊社経営企画部の大橋 典士と申します」
ライトグレーのスリーピースをぴしりと着こなし颯爽と現れた彼は、ふわりとしたブラウン系の髪にぱっちり二重の赤褐色の瞳をしていた。
その瞳で真正面から見つめられると、思わずどきどきしてしまう。
「……小林 美々と申します」
目を逸らすようにバッグの方へ視線を移し、中に入っていたカードケースから名刺を一枚抜き出し、彼に渡す。
「小林さまの在籍されている会社は中谷さまより聞いておりましたが、お隣のショッピングモールの店舗で勤務なさってるんですね?」
彼は受け取ったあたしの名刺を見ながら言った。
あたしも彼から受け取った名刺をしっかりと見た。
「あれ……『経営企画部』って……営業の方じゃないんですか?
それに……『大橋』さんっておっしゃるのは……もしかして……?」
——「大橋」不動産の……「大橋」さんということは……