【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)
開いた扉の向こうには、真っ白な大理石のフロアが広がっていた。
——あ、確か、磁器なんとかって言ってたな。
こちらも「なんちゃって」だろう。
「こちらは本物の大理石ですよ」
——えええぇっ⁉︎ そうなのっ⁉︎
出迎えたコンシェルジュが丁寧にお辞儀をする。
まるで一流ホテルで働く人のような制服を着ていた。
「『不動産』の大橋だけど、お客様をお連れしたから物件を内覧しますね」
大橋氏が声をかけると、コンシェルジュが「畏まりました。こちらでございます」と答えて、エレベーターへと案内してくれた。
そして、あたしと大橋氏は内覧する部屋の階へ向かった。