【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)
「わかりました。万里小路さまがどのようなものがお好みかはわかりかねますので、あたしの好みになりますけれど、よろしいですか?」
『はい、はい、それはもう……』
大橋氏はホッとした声で答える。
『費用の方は万里小路さまがお支払いになりますので、どうぞ小林さまのお好きなものをお選びください』
——あら、意外。ワリカンじゃないのね?
そこはやはり、旧華族のおぼっちゃまとしての自尊心か。
「わかりました。それでは、お店の方から万里小路さま宛に請求書を発行してもらいます」
あたしはビジネスライクに淡々と告げた。