【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)

「じゃあ、次はヘアサロンに行くから、速攻で着替えてね。あなたは中肉中背だから、九号で大丈夫よね?
……あ、ブラの方は、まずこれを試してみて」

「華絵」さんから、ドレスだけでなく下着までも渡される。

——えっ⁉︎

「も、申し訳ありませんが……このブラのサイズ、あたしには大きいと思います……」

——このささやかな胸で、アンダー七五のDカップなんて、あり得ないんですけど……

「あら、そんなことないと思うわよ。
寄せて上げて正しく着ければ、たとえ普段がBカップでもDくらいにはなるわ」

華絵さんが、フフッと笑う。

——なんで『普段がBカップ』だってわかるんですかっ⁉︎

「下着メーカーのフィッティングのプロにも来てもらってるから、任せておけば大丈夫よ」

そう言って、久城さんが手首にある時計を見た。
ブル◯リのセルペンティの中でも最上級クラスのトゥボカスだ。

「あら、いやだ。もうこんな時間……
悪いけど、無駄話をしているヒマはないの。
早く着替えてきてちょうだい」

そして、どこからともなく現れた下着メーカーの人に「お客様、こちらでございます」と促され、あたしはフィッティングルームへと連れて行かれた。


——ところで……

「華絵さん」って、いったい何者なんだろう?

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