【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)

軽く二帖分くらいはありそうなフィッティングルームで、あたしは下着メーカーの「プロ」の手によって「胸」を「つくられる」ことになった。

華絵さんから渡された繊細なレースが散りばめられたブラを装着すると、彼女は「失礼しますね」と言って、いきなりブラの中に手を突っ込んできた。

そして、背中から脇にかけて存在する脂肪を、ぐぐぐ…っと前に寄せてきて、哀れにもぷかっと浮いていたカップに落とし込んだ。

すると——なんということでしょう!
(なぜか某リフォーム番組の「After」を紹介する際に流れるBGMが脳内で勝手に自動再生)

あんなにスカスカだったDカップが、ちょうどいい塩梅(あんばい)でこんもりと盛られているではないか。

もう片方も、ぐぐぐ…っとやってもらったら、両側から総動員された脂肪によって、夢にまで見た「奇跡の谷間」ができあがった。

「す、すご……い……!」

——ドラゴン◯ールの亀仙人が、思わず「ぱぶぱふ」したくなるような、やわらかおっぱいじゃんっ!


「……では、わたくしはこれで失礼いたします」

一礼して、彼女が下がっていく。

「は、はいっ!ありがとうございましたっ‼︎」

あたしは腰を二つ折りにしてお辞儀をし、お礼を言った。

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