【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)
あたしたちは一歩を踏み出し、眩しい「光」の中へ入って行く。
招待客たちからあたしたちに向けて、割れんばかりの拍手が巻き起こった。
「婚約おめでとう」「おめでとう、直仁君」「ご婚約おめでとうございます」の声が、次々と耳に飛び込んでくる。
万里小路氏は軽く会釈をしながら、正装した招待客の前を堂々と通り過ぎて行く。
横を歩くあたしは、慣れないルブ◯ンのヒールが長い毛足のフロアに巻き込まれないよう、細心の注意を払いつつ……
厄介なお客様を応対するときに浮かべる「ビジネススマイル」を必死でつくった。