はなうらない
言いながら、はっと我に返った。
「いや、すみません。色々と勝手に、というかこんな田舎嫌ですよね」
てかそれって私が養うって言っているようなもの……。
「それって何として置いてくれるんですか?」
八橋さんもが立ち上がりながら尋ねる。
「何……?」
「職と住居を失う同僚ですか? それとも可哀相な友人?」
「私は八橋さんを八橋さん以外に思ったことはないですよ?」
きょとんとした顔。
え、答えはこれじゃなかった……?
指を顎に当てる。
「し……強いて言えば、恋人としてですかね?」
冷や汗が止まらない。