贅沢な寂しさ ~身分違いの結婚

いつの間にか 悠樹の胸で 微睡んでいた私。

そっと 髪を撫でる感触で 目を覚ます。


「あっ…私 眠っちゃった。」

「うん。明日香の寝顔 可愛かった。身体 大丈夫?」

悠樹に すっぽり抱かれた 裸の私。

急に 恥ずかしくなって 毛布を引き上げる。


「うん。何か 変な感じ。」

「痛かった?」

「少し 痛かったけど…」

「んっ?」

「でも 嬉しかった。」

「明日香…」

悠樹は そっと キスを落とす。


「俺 夢中で。明日香に 無理させたね。ごめん…」

「ううん。大丈夫。」

「明日香。もう 離さない。ずっと 一緒だよ。」


悠樹の唇が 私の首筋に 降りてきて。

「あっ んんっ…」

私の 小さな声は もう一度

悠樹に 火を点けてしまった。


「あぁ…悠樹さん。。あっ。」

「んんっ。あすか…」


2度目の身体は 柔らかく 力が抜けて。

痺れるような感触が 全身を包む。





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