贅沢な寂しさ ～身分違いの結婚

そもそも　私は　ベリーヒルズレジデンスに

住めるような　人間じゃないのに…


ここの　奥様達は　みんな　

裕福な　実家で　生まれ育ち。


小さな頃から　豊かな生活を　してきた人達ばかり。


私が　どんなに努力をしても　スタートから違う。

感覚や感性の違いは　お互いに　理解できないだろう。


私は　ただの偽物…


悠樹と出会うまで　こんな生活を　知らなかった。

まさか自分が　こんな生活をするなんて

思ったことも　なかったし。



悠樹は　どうして　私と結婚したのだろう…


私の何が　悠樹に　認められたのだろう…



誰もが　憧れる　裕福で上品な生活を

何故　悠樹は　私に　与えてくれたのだろう。


私は　最近　そんなことばかり　考えてしまう。


７年前　悠樹と結婚した時は

希望しか　なかったけれど。


あまりにも　違う　育ちの溝は　

やっぱり　埋められないから。


悠樹のお義母様が　言っていたとおり…

『この人で　大丈夫？』って。


本当に　私は　大丈夫なのかな…