ずっと、そばに
4

家出


鍵をもらった日から、私は学校には行かずに

真緒さんの家で過ごした。



仕事で真緒さんはいなかったので、

なるべく迷惑にならないように

家のものはあんまり触れず、


口にするものも水道水だけだったけど、


冬の寒さから身を守ってくれて、
その上誰にもいじめられない、悪口を言われないから

とても居心地の良い空間だった。





学校サボるのは悪いことなのはわかっていて

中学校から連絡が来るかなって気にはなっていたけど

お母さんは私に興味なんてないから、

例え電話があったとしても私には構わないで何も言わないんじゃないかって…


だから、昼間だけはここで身を隠そうなんて思ってた


でも、それが甘い考えだった。







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