ずっと、そばに

「不安に思っていたら何でも言って大丈夫だから

診察室着いたよ。ベットに下ろすね 」


目が合うとニッコリと笑ってくれて、
そのままベットに下ろされた。


室内に入り身体は少しポカポカしてきたものの、
手足だけは完全に冷えきっている。


「寒そうだから毛布かけるね 」


「あ、…ありがとうございます 」


足の先まで毛布にくるまれる。

そして、男の人は床に座って目線を合わせてくれる


「俺、ここの病院の医者の木村 翔馬
俺のことは翔馬先生って呼んでね 」


「…はい 」


「堅苦しくなるから敬語使わなくて良いよ
それと1つ質問だけど、もしかして、秋元陽菜ちゃん? 」


「そう…だよ 」


なんで私のこと知っているんだろう…
どこかで会ったのかな…?

思い返して見ても心当たりがない
忘れるほど知り合いなんていないのに…



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