ずっと、そばに

そんな真緒から、話を全部聞いた。


5日前、夜勤帰りに泣きそうな顔をしている陽菜ちゃんに会って、真緒の家に連れて行ったこと。


そして、陽菜ちゃんに

『また、いつでも家に入っていい』て言って、予備の鍵がある場所教えてくれたこと等。


「翔馬、ごめんね。何も言わなくて 」


「いや、むしろありがとう。
陽菜ちゃんのことを守ってくれて。

俺は陽菜ちゃんに電話するから、真緒は家に戻って見てきてほしい 」



「うん、分かった 」




真緒が診察室を出た後、俺は自分のスマホで家に電話をかけた。


すると、すぐに繋がって陽菜ちゃんの母親が出た。


だけど、俺の声を聞いた瞬間に電話を切られた。


それから何回か電話しても出なくて完璧に陽菜ちゃんのことを拒絶していて、聞くつもりはない


そんな様子だった。


こうなったら、直接陽菜ちゃんに電話しよう…


退院するとき、俺の電話番号は教えたけど、俺は陽菜ちゃんの電話番号知らない。

退院してからやり取りとしてない。


けど俺のLineは登録してくれたみたいだか
Lineの通話ボタンを押す。




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