ずっと、そばに

退院したときは、『先生、またね 』って言ってくれたのに。


気付いたら体が動き出していた。

陽菜ちゃんを探すために…


真緒の家にいるかもしれないけどもし、外にいたときのことを考えると、待っていられない。



外に出ると土砂降りの雨。

それでも、濡れるのも気にせずに走った。



今すぐ、陽菜ちゃんのそばに行きたい。
無事を確認したい。


もう臆病な気持ちなんか捨てよう。


陽菜ちゃんが欲しくてたまらないから…


こうやって病院を飛び出して雨の中走って見つけたとしても、大人気ないやつとかバカなやつって陽菜ちゃんに思われるかもしれない


でも、俺は陽菜ちゃんを大事にしたい。


完全に拒絶されるまではもう離さない。


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