ずっと、そばに
「………っ…私なんか…放っておけばいいのに…
どうせ、…私なんてどうなったっていいのに…
傘もささないで雨の中外に出て、翔馬先生が風邪引いたらどうするの ?翔馬先生のバカッ 」
言いたいこともまともに言えないくらいだから
生まれてからここまで必死に誰かに、叫んだことはない
でも、どうして……。私にこんなに構うの…って疑問と
翔馬先生の体が純粋に心配で、声をあげてしまった。
「放っておくなんて無理。俺、陽菜ちゃんのこと守るって言っただろ?
あれ、本気だから。そばにいるっていうのも全部。だから、陽菜ちゃんに何かあったら俺が良くない。俺が悲しいの 」
翔馬先生は体を少し離し、私をまっすぐに見つめる。
「…………っふ…グスン」
堪えられなくてついに涙を流してしまう。
身体にも力が入らなくなってしまうと、しっかりと翔馬先生の胸に受け止められた。
先生に身を任せてワンワン泣いた。
「辛かったな…。でも、陽菜ちゃんはもう一人じゃない 」
何度も頭を優しく撫でてくれた。
しばらくして泣き止むと、翔馬先生は笑顔を浮かべた。