ずっと、そばに

「翔馬先生、寒くないの ? 体大丈夫? 」



「俺のこと考えてくれてありがとう。
陽菜ちゃんは優しいな。

寒くないと言えば嘘だから、濡れた上の服だけ脱いじゃうね 」


翔馬先生は私から少しだけ身体を離して隙間を作ると、シャツを脱いでしまった。



男なのにキレイな肌


うっすらと割れた腹筋…


あんまり見たらいけないのに、見惚れてしまう


私がそんな風に見ているのなんて翔馬先生は

全く知らずに再び私を抱きしめてくれた。

私の方は洋服越しだけど、翔馬先生の肌が体に密着している。



「これでもう寒くないから。ありがとう 」


「うん……… 」



変なことまで意識して、急に恥ずかしくなって、

顔を違う方向に反らす。



すると、リビングに真緒さんが入ってくるところだった





< 121 / 171 >

この作品をシェア

pagetop