ずっと、そばに

「…うん、でも、私がタオル巻いてから入ってきて 」


「分かった 」


服を脱ぐためだけに少し脱衣所の扉を閉めた。


ひとつひとつボタンを取ってブラウスを脱ぐと

濡れた服がベタッと張り付く気持ちの悪い感触から開放された。


グッチョリ濡れた服…とりあえず畳んで隅に置くしかないか…


目立たないところに寄せて、お風呂に入り

体にお湯をかけてからタオルを巻いて湯船に浸かる。



「翔馬先生………もう入っても大丈夫だよ 」



「ああ 」



ーガラガラ


一言返事があった後、脱衣所の横ドアが開く音がした。



「陽菜ちゃん、ここに置いてあるもの洗濯しちゃうね 」


「ありがとう 」


ガラッー



「お待たせ。不安じゃなかった ？ 」



洗濯機が一定に振動した直後、



お風呂に場のドアが開いて、目に映ったのは

タオルを下に一枚だけ巻いた翔馬先生の姿。



やっぱりこれは無理かもしれない私が…