ずっと、そばに
涙の後のキス
「大丈夫か? クラクラしてない?」
「…うん、少し 」
温かいお湯の中で、
翔馬先生の何とも言えない安心感に包まれていると
すっかり長湯してしまったみたいで
私の体が悲鳴をあげてしまった。
とはいっても、
立ちくらみだから、大したことなくて、
翔馬先生に体を洗ってもらっている間に
グルグル世界が反転したかのような気持ち悪さは治まった。
それより翔馬先生に体を全部見られたことが
恥ずかしくて、体が燃えるように熱い。
「ソファーまで連れていくから、俺に体重預けて 」
「もう本当に…大丈夫…パジャマだけは着させて 」
この格好のままだと本当にどうかしちゃいそうだから
脱衣所にある手すりに捕まりながら下着をはく。
「後は俺がやるから、無理して動かないで
とりあえずここ寒いからリビング行くよ 」
ちょっと待ってよ。
たしかに下着を切るときもクラっとしたけど…
少し心配しすぎだよ…
薄タオルに中は下着の状態で、
ヒョイとお姫様抱っこされて、リビングの柔らかいソファーの上に連れていかれて座らされてしまった。