ずっと、そばに

「今まで、一人で頑張ってえらかったな…

苦しかったのに誰にも頼れなくて、回りにも気を遣って

だから、もっと自分のこと褒めてあげて 」



びっくりするほど優しくなった翔馬先生の声。


コクリと頷くと、子どもをあやすかのように何度も優しく頭を撫でた。


そんな翔馬先生の服をギュッと握って、私はこの1週間あったこと、

今日学校サボっているのがバレてお母さんにめちゃくちゃに怒られて家を飛びちゃったことまですべて話した。



今日お母さんに言われたことは、

まだ時間がたってなかったから、

話せないかと思ったけど、


『俺には陽菜ちゃんが必要』って言葉が頭の中でリピートされると、スーッと心が軽くなり、涙を溢しながらも翔馬先生に言えた。





でも、やっぱりまだ少し不安なんだよね…


このまま翔馬先生のこと受け入れて

幸せになって良いのって…?


自分の良いところなんて悲しいくらいにないから、

すべてが完璧な翔馬先生が

なんで私を好きになってくれたのかだってわからない。




それは心の内にしまっておくはずだった…


なのに心の奥深く、隅から隅まですべてを翔馬先生はお見通しみたい…






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