ずっと、そばに
「こんなことされても抵抗しないし、何も言わないなんて
もっとキスしてほしいのか 」
私の顔をじっと見下ろしながら甘い声でそう言った。
唇が触れるか触れないかの
距離まで翔馬先生の顔が接近してきた時
「…幸せなんだもん。すごく嬉しかった 」
そんな言葉がポツリと勝手に口から飛び出した。
「よく言えたじゃん。偉いよ
でも、このままもう一回キスしていい 」
「え… 」
「陽菜ちゃんの柔らかい唇に触れたい 」
「…いいよ 」
これ以上キスなんてされたら心臓が爆発してしまいそうなのに
断る理由なんて何一つなかった。
数秒間、至近距離で見つめあった後、
翔馬先生の唇が落ちてきた。
それだけじゃなくて
なぜか甘い味がする柔らかいものまで口の中に…
「んっ………翔馬先生の口甘い」
「陽菜ちゃんだって
本当可愛い。まだ、息苦しくない?」
「うん… 」
「じゃあ、もう一回 」
翔馬先生のその声の後、
再び唇を吸う音が鳴る。
そして、何度も何度も唇を重ねた後、
再び翔馬先生膝の上に載せられて
「俺がもっと、これから絶対幸せにするから。
生きていて良かったって、思えるようにする
世界中の誰よりも愛している。誰が何言っても俺にとっては陽菜ちゃんは世界で一番大切な子だよ 」
力強い言葉と力強い腕で私を包みこんでくれて
そんな翔馬先生のおかげで
生まれて始めて生きてて良かったって思いながら
深い眠りに落ちた。