ずっと、そばに
「陽菜………」
真っ暗の布団の中で、
とんでもないほどの不安に襲われていると、
名前を呼ばれ急に視界が明るくなった。
「陽菜が呼んでくれないから、
俺が先に呼び捨てで呼ぶことにした 」
満面の笑みの翔馬先生…
けれど、それがよりいっそう私を不安にさせる。
やっと、こうやって笑顔で私を受け入れてくれる翔馬先生に会えたのに、
なのに…やだよ。
まだ、死にたくない…
不安が膨れるばかりで
翔馬先生のパジャマをギュッと握る…
「大丈夫?、どこか苦しい? 痛い? 」
「大丈夫………なんでもないよ 」
本当に今はなんでもないから、
そう答えたけど明らかに自分の表情が強張っているのがわかる。
「本当?。ま、今日の検診で診ればわかるから嘘ついても無駄だけど…」
「検診? 」
「昨日できなかったから、心臓の検査と、おでこの抜糸するよ。だから、そろそろ起きよっか? 」