ずっと、そばに
「やだやだ。行かない、
翔馬先生、もっといっしょに寝ようよ 」
「陽菜は可愛いこと言うな。
じゃあ、しっかり名前で呼んでくれたら5分だけ寝てあげる 」
そんなこと言われたら、もう呼ぶしかないじゃん。
とにかく不安だから…いっしょに寝てほしいの。
今は、何も考えないで翔馬先生の体温に包まれていたいの。
「………しょ、翔馬 」
「よくできたじゃん。いい子だな 」
満足そうに笑ってから、毛布をまくり上げて、隣に入ってきて私の頬をそっと撫でた。
そんな翔馬に体を密着されると
離れたくないと思ってしまった。
「翔馬………、大好き 」
「俺も同じ。だから何も不安にならなくて大丈夫 」
翔馬の優しい声。
けど、その声を聞いた瞬間、さらに恐怖という感情がこみ上げる
「うん…。、でも、私大人になるまで生きられるの?
今、翔馬といられてすごく幸せ
だからこそ怖いの。 もっと翔馬といたいから こそ不安。
だって小さい頃に大人になれないって言われたんだもん」