ずっと、そばに

「陽菜っ…、一つだけ聞いてほしいことがある …」


翔馬の声が少し苦しそう


今までに見たこともない真剣そうななまなざしに


心臓かバクバクしてきた。


手にも変な汗が出る。


そんな私を見て、翔馬は私のことを胸の中に抱き寄せてから

何度も何度も手の甲を撫でてくれた。



「陽菜に手術受けてほしい。

嫌がっているからなるべくはやりたくなかったけど、

このままずっとしないわけにはいかないんだ





…翔馬がこんなにも言ってくれているんだからしたほうが良いのは分かってる。


でも、どうしても首を縦に振ることができなかった。


今までとは違った理由で…


そりゃあ、もちろん、今だって怖いし…。

何しても完治しないって、前から思ってた理由も残っている。


だけど、一番は手術の成功確率…







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