ずっと、そばに
『難易度が高く厳しい手術となります 』
これは、翔馬の前の主治医の先生に言われた言葉。
私が治療や検査を嫌がってもまともに相手してくれない
ような先生だったけど、この手術の話をするときだけは
小学生の私にもどういうことなのか真剣にわかりやすく話してくれた。
命に関わるからという意味でだけど………
成功確率はたしか30から40%
半分以上の確率で手術中に死んでしまうか、
何も良くならなくて大きな後遺症が残ってしまうかになるんだよ…
翔馬に会う前までは投げやりになっていたから
そんなことどうでも良いものだったけど、今となってはそれが怖いの…