ずっと、そばに
「夜中とかでも寂しくなったら、俺や真緒を呼んで。どちらかは病院にいるようにするから不安になることは何もないよ 」
「それはさすがにできないよ 」
具合も悪くないのに、ナースコール押すなんてね
迷惑だから
中学生なんだから寂しいのくらい我慢しないと。
「できないなら、
寂しくなる前に俺が頻繁に見にいくから 。
とにかく俺にだけは遠慮とかしたらダメ 」
あんまり納得のいかないような表情で、翔馬を見ると、クシャッと髪の毛を撫でて
そのまま温かい手が顔まで降りてきた。
「我慢したら、お説教だよ 」
「なんで…? 」
「俺が決めたから。これは主治医命令だから絶対な
ほら、行くよ 」
「わかった。翔馬待ってよ 」
つい数分前まで寂しくて、足が進まなかったのに
翔馬を追いかけて背中を捕まえる。
本当は胸に飛びこみたかったけど
あえて背中にしがみついて、顔を隠すのは
嬉し涙を隠すため…