ずっと、そばに

私のわがままを嫌な顔一つしないで
受け入れてくれる翔馬。


「翔馬、ごめんね………。わがままばっか言って 」


「こんなのわがままのうちに入らないから
俺は陽菜になるべく負担にならないようにしたいから嫌なことあったらすぐ言っていいよ 」


「じゃあ…抜糸も嫌 」


「ハハ、それは無理だな

すぐ終わるから、大丈夫大丈夫 」


やっぱり無理か…

私に極力恐怖を与えないように配慮してくれているけど

結局、やらないという選択肢はない。



本当は逃げ出したいのに


あっという間にに診察室についてしまった。



「ここのベットに寝て
嫌なことは早く終わらせちゃうよ 」


「…心の準備が 」


…抜糸なんてやったことないけど、痛そうなんだもん。



「そんなに痛くないから…。
全く痛くないと言えば嘘だけど髪の毛を軽く引っ張るくらい 」


「…うん 」


そのくらいならなんとか我慢できるかも。
ベットに横になった。


翔馬は嫌がっても怒ったりしないで納得できる説明してくれて


『痛くない 』なんて嘘もつかないから安心する。






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