ずっと、そばに
「先生、ありがとう 嬉しい 」
「良かった。陽菜ちゃんが笑顔になってくれて
後、主治医として質問しても良いかな? 」
「…うん」
「体辛いのに、ごめんね 」
「大丈夫だよ 」
なんだろう………? 病気関係のことかな…
気配りはしてくれるけど、さっきの笑顔とは違う真剣な顔を向けられる。
「陽菜ちゃん、1ヶ月に1回検診あるはずだけど、いつから行ってないの? 」
「…………… 」
翔馬先生の口から出たのは
病気のことよりも聞かれたくない質問だった。
だって、小学生のとき退院したときから
一度も行ってないもん。
検診にも来ない悪い患者だもん。
怒るに決まっているよね。
人から責められる言葉を言われるのは慣れているのに、
なぜか、翔馬先生にはキツイこと言われたくなくて
本当のことが口から出ない。
小学生のときも今も
優しい翔馬先生に助けられているから…