ずっと、そばに
「言いづらいよな。でも、俺は怒ったり絶対しないから本当のこと言って 」
優しい口調で喋りながらポンと頭に手をのせてくれた。
翔馬先生には話さないと…
「ごめんなさい…小学5年生のとき退院してからずっと行ってない……… 」
「そっか、よしよし、4年間もずっと苦しかったのに、
一人でよく頑張ったな 」
「なんで先生はそんなに優しいこと言ってくれるの?」
長い期間、意図的に病院に行かなかったのに。
お母さんは私のことに全く関心がないから病院に連れて行こうとしなかった。
けど、もう自分の意思で行ける年齢だったから言い訳にはできないし…
「病院が怖くて行けなかった気持ちもあると思う。
でも、俺は陽菜ちゃんが周りの人に気を遣っていたのもわかっているよ 」
翔馬先生には全部わかってしまうの…?
ずっと、心の奥深くに隠していた気持ちまで見つけ出されてしまう。