ずっと、そばに
悲しみと優しい人
ーピピピピ
朝、7時。
枕もとの目覚まし時計うるさく鳴り響く。
眠ったまま死んでしまえば…って、
昨日の夜も思っていたのに
今日も憂うつな朝を向かえてしまった。
「はぁー またか 」
ゆっくりと起こした身体は、とても重くて
油断するとクラっと倒れてしまいそう…
こんなことは持病を持っている私には日常茶飯事。
だから特に気にすることもなく、
パジャマから制服に着替えて
リビングのある1階に降りる。
朝ごはんのいい匂いが廊下まで漂っている、
けれど私の分は用意されていないということはわかる。
何年も前からずっとそうだから…
私はこの家では邪魔もの扱いされている。