ずっと、そばに
「ごめんなさいっ、入院だけは嫌なの 」
ベットから勢いよく立ち上がり、ドアのほうに走る。
だけど、私にはそんな力も残ってなかった。
バタンッ…
「陽菜ちゃん! 大丈夫!? 」
すごい音がしたと思ったら、私はすでに診察室の冷たい床に倒れていた。
思いっきりぶつけた顔もものすごく痛くて、
呼吸もしづらい
必死に私の名前を呼ぶ翔馬先生の声もしたのにだんだんとそれも遠くなってくる。
急いで私をベットの上にのせ服のボタンを開ける先生。
「俺が助けるから 」
目の前が真っ暗になってきて、
もう二度と目が覚めなければ良いのになんて思ったとき、翔馬先生のそんな声が耳にうっすら入る。
助けないでなんて思う反面、
とにかくその言葉に安心して意識を手放した。