ずっと、そばに
ーガラッ
「秋元さん、消灯時間なのに何してるの? 」
「……………」
ほら…、予想通りの怒った顔の看護師さん。
50代くらいで、メガネをかけていて、痩せている。
私のこと睨んでいるし、この人怖い。
小学生のときの担当看護師さんだけど、私が言うことなんて何一つ聞かなかったからきっと良く思ってないんだろう…
「泣いてないで、痛いところあるなら
ちゃんと言いなさい。
もう中学生なんだから点滴がズレたのに黙っていたらダメってわかっているでしょ?」
そうは言ってもやっぱり看護師さん…
ズレた点滴に気づいてしまって、
しゃがんで問いかけながら点滴をぬいてくれた。
でも、翔馬先生だったらもっと優しくしてくれるもん
昔からお母さんに冷たい態度取られているからなのか
行動一つで私のことを嫌っているかどうか
感じとってしまう。
変なところだけ敏感…
そして、相手が私のことを嫌なふうに思っている人だと
心を閉ざしてしまい、
まともに話すこともできなくて、ますます相手との関係も悪くなる悪循環。