ずっと、そばに

傷つくこと言葉なんて聞くのが怖くて

逃げているのはわかっている。

自分が弱い人間だということも…


でも、人と関わりたくない…
辛い思いするくらいなら、誰とも会わないほうがまし…

どうせ私は手術しなければ大人になれない身体だから
将来のことなんて考えないで逃げたって良いよね…

これからも誰からも愛されることもなく、

必要ともされずに死んでいく運命

それならこのままここで凍えて死んだでもいい

なんて思っているのに私の行動その逆。

身体は寒さから守るように身体を縮ませて、公園のベンチに座る。


しばらく空を見上げていると分厚い雲から

ポツリと水滴が落ちてきた。


この天気ならマラソン大会の練習も中止だし、

雨に濡れたら発作が起きやすくなるから、学校に向かおう。

死にたいとか思っているくせに、心臓の発作は、

やっぱり怖い………

小学生のときに起こしたことがあって

心臓が締めつけられるように痛くて

呼吸することもできなくなった。

あんな苦しいの二度と体験したくない。




発作のことを思い出し身震いしていると…。


「大丈夫…?」


誰かが私に声をかける。

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