ずっと、そばに

「じゃあ、告白しちゃえばいいのに 」


「はっ、簡単に言うなよ 」


「陽菜ちゃんと翔馬、絶対両想いだし 」


さっきから何とんでもない発言ばっかりしてるの?


俺には意味分からないし、真緒が高い声で話してたら
陽菜ちゃんだって起きてしまうかもだからそっと、ドアを開けて病室を出た。


「ちょっと、翔馬待って 」


「真緒がうるさいからだろ 」


「ごめん。でも、
翔馬って女心わかってないみたいだから。
患者の気持ちはわかるのにね… 」


かなりしつこいけど、なんだかんだ俺のことをわかっている真緒。


この歳になって、誰とも付き合ったことないから、正直女の子が何を考えてるかなんてわかるはずがない。


「翔馬、モテるのに… 。彼女とかいたことないでしょ? 」


「そうだけど… 」


学生時代も含めれば、何回か告白されたことはあるけど

正直好きでもないのに付き合うなんて相手にも申し訳ないから全部断ってた。





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