ずっと、そばに
検査結果
「陽菜ちゃん 」
心臓の検査が終わってしばらくの間、自分の病室でボッーとしていると、ドアがガラリと開いて、翔馬先生が入ってきた。
どのくらい時間がたったのかはわからないけど
、翔馬先生の白衣が窓から差し込む光によって
オレンジ色に少し染まっているからきっと夕方。
「具合はどう? 検査結果の話してもいい? 」
「あっ、翔馬先生 」
「おっ、元気そうだな 」
翔馬先生の質問に答える前に、飛びついてしまった。
来るの待っていたんだもん…。
でも、やっぱり検査の結果は聞きたくない。
悪くなっているのはわかりきっている。
「…何も話さないでこのままでいて? 」
「そうだよな。聞くのは怖いよな。
でも、これは伝えないとダメだから… 」
眉を下げる先生…
またどうしようもないわがままで困らせてしまった。
自分で言ったことを少し後悔していると、
そっと抱っこされて翔馬先生の膝に座らされる。