ずっと、そばに

座ったまま、声のする方に視線を向けてみると、スーツ姿の若い男の人が私の方をジーッと見下ろしていた。

背が高くいし、柔らかそうな黒髪、シャープな輪郭…

一言で言うと顔が整っていている…

そんなイケメンな人がもはや死人のような顔をしている

私なんかになんで声かけたのかな…?

大丈夫って聞かれているし、
酷い顔すぎてまさかスルーできなかった?


「体調辛いよな?立てそう? 」


「へ…? 」

意外な質問に変な声を出してしまう。
確かに気分悪いのは間違えじゃない、

でも………、そんな心配された経験が今までない…

お母さんも私が具合悪そうにしていても、知らん顔…

学校の人だって同じ…


だって私は………



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