ずっと、そばに
「偉い。偉い 。陽菜ちゃんが嫌がることはなるべくしたくないから、先生と頑張ろうな 」
翔馬先生の大きく見開いた真剣そうな目が、
三日月のように細くなって、
いつもの優しい笑顔に戻った。
先生が真面目な話をしてくれているのに
…カッコイイなんて不意に思ってしまって、見惚れてしまう。
まだ、目には涙があって、
ついさっきまでそんなこと考える余裕なかったのに………。
翔馬先生が私のことも考えてくれる上に
大人の雰囲気で落ち着いていているから
自然と私の心も穏やかになり救われる。
「うん。翔馬先生、
私の意見尊重してくれてありがとう 」
翔馬先生の笑顔につられて、私もニッコリと先生の顔を見た
「ああ。陽菜ちゃんが嫌がるうちはなるべく手術しない方向で、サポートするから体大事にして 」
「はーい 」
返事をすると、私は翔馬先生と目を合わせ、もう一度微笑みあった。