ずっと、そばに
「はぁ、着いちゃった………」
ため息をつきながら校門をくぐって
校舎の下駄箱で上履きに履き替えてから教室までいった
もう帰りたい…。
自分の席に向かっているだけなのに、教室中の視線が私の方に向けられる。
みんなの嫌悪感丸出しの表情…が怖い。
なのに、それだけじゃなくて、
ヒソヒソ悪口を言う声まで聞こえてきた。
「誰、あの人? クラスにいた?」
「秋元さんだよ。仮病で休んでばっかりの 」
「えー、そうなの?
最低だし気持ち悪いから近寄りたくないね 」
なんでこんなこと言われないといけないの…?
クラスの雰囲気が怖くて仮病使ったことはたしかにあるけど、それでここにいる人たちに迷惑なんてかけてないのに…
それを声に出して言えたら、少しは楽になるかもしれない
でも、何も言い出せないまま、楽書きされた机に座ってうつむいてしまう。