ずっと、そばに
「忘れたって、やる気ないのか !
とにかく誰かに見せてもらって解け 」
周りからクスクス私をバカにするかのようなクラスメイトの笑い声が聞こえる。
この教室に
頼んだって教科書見せてくれる人なんて誰もいない…。
私なんて放っておいて、授業先に進めればいいのに…。
「おい、秋元! 話、聞いてんのか!?
おまえがグズグズしているから授業止まっているんだぞ 」
黒板を叩きながら、耳が痛くなるような怒鳴り声を響かせる先生
反射的に肩がビクリと飛び跳ねる。
「おまえ先生を無視してるのか!? 」
無視なんてするつもりはなかった。
萎縮してしまって、もう口から言葉が出ないのに…。
目に大つぶの涙が貯まりポロポロとこぼれだしてくる。
ここで泣くなんて、すごく惨め
もっと、もっとバカにされるだけなのに…
喉の奥が、ギュッてなって、涙も止まらない。