ずっと、そばに
「ダッサ……泣くなんて 」
「っていうか泣いてるなら、さっさと問題解いたら? 」
「秋元さんのせいで授業進まなくて、
まじ、迷惑なんですけど 」
あちこちからそんな声が漏れて、私の心をむしばんでいく。
容赦のない言葉と視線が、私の心に傷をつけた。
誰も私の心の痛みになんて気づいてくれないなんて酷過ぎて耐えられない。
もう、ここにいたくないよ…
─ガタンッ…
椅子を引いて机から立って向かうところは
黒板じゃない…
教室の外に出る。
「秋元、授業中だぞ、何考えてるんだ戻れ 」
数学教師の苛立ちの声と、一際強く黒板を叩く音がしたけど、廊下を走って逃げ出した。