ずっと、そばに
先生の幼なじみ
ああ、これからどこに行こうか…
学校を抜け出してしまったけど、
こんな時間に家に帰ったらお母さんに何言われるかわからないし…
そう思いながら、当てもなく歩く。
でも、とっくに学校が始まった朝に制服姿の中学生が歩いているから、
すれ違う通行人もジロジロ私を見ていて視線が痛い。
少し人目につかない道に入って身をひそめるように歩く
「寒いな… 」
手と手をゴシゴシ擦る。
太陽は上に昇ってきて、雲一つない明るい青空は私の心とは真逆。
なのに、冷たさだけは私の心みたいだ。
人通りの少ない歩道は、枯れた落ち葉でいっぱいで
足で踏む度にクシャッと、音を立てる。
そんな場所を歩いてしばらくすると、
小さなベンチを見つけた。