ずっと、そばに
「…はぁー 」
寒さのせいで真っ白になったため息を見つめながら、
ベンチに腰を下ろす。
学校サボっちゃったし、
大人から見れば私はダメ人間
学校の先生とかはこんなんじゃ、将来やっていけない
社会に出たらもっと厳しいことがあるなんて説教するだろうけど、
どうせ私は就職とかまで考える歳まで生きられないから
そんな説教されてもね…。
別に人間のクズでもいいや。
そんなことを思っていると
「陽菜ちゃん、久しぶり 」
そんな高い声が聞こえた。
女の人の声。 誰だろう…?
いきなり声をかけられてびっくりするものの、
目線を上げる。
「真緒さん………」
声を出すと
上は黒のロングコートに下にはピンク色長いスカートをはいた、
私服姿の真緒さんがニッコリと私を見た。