ずっと、そばに
ピュー………
氷のように冷たい風が吹きつけてきた。
「外、寒いから私の家行こう? ここから近いから 」
「でも……… 」
真緒さんの言葉にためらう…
親切心で言ってくれているのは分かっている…。
それでも、真緒さんは病院で入院した時に少し話しただけの看護師さん
いい人だから、信頼もできるけど、深い関係ではない。
それなのに、良いのかな………?
「気を遣わないで大丈夫だよ。 ほらっ ? 」
私の心を読み取ったかのような言葉をかけて
手を引っ張って立たせてくれた。
「ありがとうございます…」
「いえいえ。5分くらいで着くからね 」
そう言って、真緒さんは歩き出した。
それに私もついて行く。
特に話すことがなかったのでただ歩いて、
着いた場所は大きな2階建ての一軒家の前。
この辺は広そうな家が多く高級住宅街らしい…